2023/03/07 13:08

スーパーでよく見かける長芋や大和芋と違い、あまり馴染みの無い自然薯。

実は山芋(ヤマノイモ)という総称の中に長芋、やまと芋、自然薯と分類されているんです。


この記事では、自然薯と他の山芋の違い、栄養素や食べ方などを解説します。



【本記事の内容】

・自然薯とは

・自然薯と他の山芋の比較

・自然薯の栄養素

・まとめ


自然薯とは?


自然薯とは「じねんじょ」と読み、自然生と表記されることもあります。

山芋の仲間のつる性の宿根性草本で、由来には諸説ありますが、山に自生している芋であることから自然薯と呼ばれるようになったと言われています。

自然薯の芋の部分は土の中で育ち、長さは約1.5m、太さは3㎝程まで生長します。


自然薯は元々本州や四国、九州に広く分布していましたが、野生の自然薯が減り、最近では栽培が進んだことでまっすぐな自然薯が市場に多く流通しています。


日本原産の自然薯は古くから「山のうなぎ」「山菜の王者」と呼ばれ、芋だけでなく蔓につくむかごと呼ばれる実や、春には新芽も食用として珍重されてきました。


華花では自然薯の中でも「真芋」と呼ばれる最高品種の自然薯のみを提供しています。



自然薯と他の山芋の比較


・長芋

自然薯と同じくヤマノイモ科のつる性植物ですが、原産国が中国で、ナガイモ種という自然薯とは違う品種のものです。

円筒状の長い形をしていて、他の山芋に比べると水分量が多く、粘りが弱い傾向にあります。サラダや切ってそのままなど、さっぱりとした食感を活かした食べ方がおすすめです。


・やまと芋

奈良県産のげんこつ型の粘り気の強いつくね芋が伝統野菜の「大和野菜」に認定されていますが、関東ではいちょうの葉の形をしており、少し甘みのあるいちょう芋がやまと芋と呼ばれることもあります。



自然薯の栄養素


日本食品標準成分表2020年版(八訂)より


山芋は全体的にカリウムが豊富な食品といえます。

元が同じ品種ということもあり、全体的にあまり栄養素の違いはありませんが、やはり水分量の多い長いもは栄養素がやや低く、自然薯は最も栄養豊富です。


各栄養素の主な働きを解説します。


・カリウム

ミネラルの1種で浸透圧の調整をします。ナトリウムを排出する働きがあるため、塩分の摂りすぎを抑え血圧を下げる効果がある成分です。


・ビタミンB1

糖質を燃やしてエネルギーに変える時に必要なビタミンです。糖質、アルコールの摂取が多い人におすすめの成分です。


・ビタミンB6

たんぱく質の分解を助ける働き、赤血球のヘモグロビンを合成する働きがあります。


・葉酸

赤血球を作る働きがあり、造血のビタミンと言われています。女性におすすめの成分です。


・ビタミンC

皮膚や竿棒のコラーゲンを合成する栄養素です。コラーゲンはお肌プルプルになるというイメージが強いと思いますが、それ以外にも細胞と細胞をつなげる役割を持っています。


まとめ

いかがでしたか。

粘り強さや濃厚な旨みだけでなく、栄養豊富な自然薯はとても魅力的な食品です。是非食卓の1品に加えたいですね。

スーパーでの取り扱いが少なく、通販でも生の1本売りが多い自然薯ですが、華花ではすりおろしの生とろろや、ダシとすり合わせてあり、すぐ使えるとろろ汁も販売しています。

この機会に是非華花のとろろをご賞味ください!